日焼け止めのSPFはいくつがいいのか?SPF100は?適切な量。塗り直し重要。

日焼け止めのSPFはいくつがいいのか?SPF100は?適切な量。塗り直し重要。

皮膚の老化の大きな原因である紫外線。
3月に入りまして、ニューヨークも徐々にあったかくなりはじめました。あったかくなりはじめて、外に出る機会が増えていくと、今まで以上に日焼けに対して敏感になり始めますよね。ちなみに、紫外線って一年中、雨の日も曇りの日も降り注いでいますし、家の中でも窓から降り注いでいますけど、そういう時も必要なんですがね。

そこで、

今日は日焼け止めのお話。

アメリカでは日焼け止めの表示方法が日本とは少し違います。今回もアメリカの記事などをメインに参考にしました。

SPFとは?

紫外線のUVBによって肌が赤くなる(火傷)までの時間。例えば日焼け止めを何もつけていない場合に肌が赤くなるまでに1時間かかるとします。SPF30では30時間、肌が火傷せずに済むという。SPF50の場合は50倍の時間。
しかし、これは常に日焼け止めが完璧に塗られている場合です。そのため、汗や皮脂、水などで、時間と共に落ちて行った場合で、塗り直しをしなかった場合は、変わってきます。
日本ではよくこちらを聞いていましたが、英語で書かれているものを見ると以下のように書かれているものも多いです。

SPFは、外にいるときに実際にどれだけの日光にさらされているかを示します。
「SPF15はUVB光線の93%から保護し、SPF 30は97%から保護し、SPF 50は約98%です」と、ニューヨーク市の皮膚科医であるSejalShah、ニュージャージーの理事会認定皮膚科医であるShariSperling博士は言います。

SPFはいくつがいいの?

さまざまな機関により異なる推奨事項がありますが、最低でもSPF15が必要ということに全員が同意しています。プール、公園、ビーチ、遊園地などで一日中外出するときには、SPF30以上が理想的です。

米国皮膚科学会は、SPF30以上の日焼け止めを使用することを推奨しています。
皮膚がん財団は、窓のある家の中で過ごしたり、少し外出するなどの日常使いはSPF15を、一日のほとんどを外で過ごす場合はSPF30を推奨しています。
FDA(アメリカ食品医薬品局)、世界保健機関、およびCDC(アメリカ疾病予防管理センター)は、SPF 15以上を推奨し、2時間ごとに塗り直しを推奨しています。

これらすべての機関は、UVA光線とUVB光線の両方から肌を保護する「broad-spectrum」の日焼け止めを使用する必要があることに同意しています。

broad-spectrumの日焼け止めとは?

肌に害を及ぼす可能性のあるUV光には、UVAとUVBの2種類があります。broad-spectrumの日焼け止めは、両方から守ります。

UVA光線は肌を早期に老化させ、しわやシミを引き起こす可能性があります。 UVB光線は皮膚を火傷する可能性があります。 UVAまたはUVB光線への過度の曝露は、皮膚がんを引き起こす可能性があります。

日本の場合はPA +が紫外線UVAからどれだけ守れるかの数値を示しています。アメリカの商品ではPAと書かれているものはなくSPFとbroad-spectrumが書かれています。

日本ではないかと思うのですが、アメリカではSPF100まで存在します。

SPF100はいいの?

2000年代初頭のある時点で、ブランドは、SPF100にまで出し始めました。

2017年後半にJournalof the American Academy of Dermatology(JAAD)に発表された研究では、SPF100 +はSPF50よりも日焼けを防ぐと結論付けて、可能な限り最高のSPFを購入する必要があることが確認されたようです。

その後、2019年にJAADで発表された別の研究では、SPF100はSPF50よりも日焼けに対してより保護できることが示されました。

それでも、一部の専門家は、SPF100日焼け止めはSPF50よりもわずかに高いレベルの保護しか違いはないと主張しています。具体的には、SPF 50は98%の紫外線を遮断し、SPF 100は99%を遮断します。それだけでなく、SPFの高い日焼け止めは、誤った安心感を与える可能性があり、本来どのSPFでも必要な2時間毎の塗り直しの必要性がなく感じてしまうかもしれないという懸念があります。

またSPFが高いほど、UVA保護は低くなるという意見も。

SPFが60を超える日焼け止めは、UVA保護が弱く、皮膚の老化、色素沈着過剰、および黒色腫を含むより攻撃的な皮膚癌の原因となる太陽光線は、マイアミの理事会認定皮膚科医であるロレッタシラルド博士は言います。

また、SPF 100を使用した製品には、非常に高レベルの日焼け止め活性成分が含まれており、敏感肌の方にとっては肌へのダメージを与える可能性があります。

特に日焼けしやすい場合は、SPF100の日焼け止めを使用する価値はあるかもしれません。しかし、主要な機関によると、SPF100を使用せず、SPF30以上で良いとしています。

 

 

多くの人が十分な量の日焼け止めをつけられていない事実。
皆さん日焼け止めの必要量ってご存知ですか?上記でSPFなどの数値を話してきましたが、どの日焼け止めを使用するかよりもどの頻度でどのくらい塗っているかが何よりも重要。

日焼け止めの必要量

これらの意見をまとめてみると。

  • SPFは30を目安に使用する。
  • アメリカにお住まいの方はbroad-spectrumと書かれているもの(日本の場合はPA)。
  • たっぷりの量をつける。
  • ここで絶対なのが、使用するSPFに関係なく、2時間ごとに塗り直すこと。

汗や皮脂、擦ったりと日焼け止めを完璧にキープすることは難しいので、日焼け止めばかりに頼らないことも重要。

  • つばの広い帽子や紫外線を遮断するサングラスなどの衣服で覆ったりする。
  • 日陰に入れる時は日陰で過ごす。

 

 

参照資料
https://www.cnet.com/health/what-spf-should-you-use/
https://www.oprahmag.com/beauty/skin-makeup/a31078101/spf-100-sunscreen/
https://www.allure.com/story/is-higher-spf-sunscreen-better-study

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