潤いある滑らかなお肌をキープするためには、ターンオーバーのサイクルを正常にし、角質層内のバリア機能を整える必要があります。健康なお肌を取り戻すためには、体の中からもケアをしていくことが大切。
どんな栄養素が健康的なお肌を維持するのに必要でしょうか?
タンパク質
お肌の水分保持しバリア機能を高めることで乾燥を防ぎ、、お肌の強さ、弾力性を保持している重要な要素はタンパク質からできている!
皮膚の一番外側の角質層の中になる、「天然保湿因子」と皮膚の真ん中の真皮にある「コラーゲン」はタンパク質によって作られています。
[お肌の構造]
お肌の外側から内側にかけて、①表皮、②真皮、③皮下組織という3層構造になっています。
その一番外側の
表皮も4層からできていて、その一番外側にあるのが「角質層」。肌の一番外側でバリア機能を保ってくれています。
この角質層内で水分を保ち、バリア機能を保つために、「天然保湿因子(NMF)」、「皮脂膜」、「角質細胞間脂質(セラミド)」の3つの要素が重要な役割を果たしています。
バリア機能とは、角質層に十分な潤いがあり、乾燥と外部のホコリや雑菌などの侵入を防いで、お肌を守る役割のことです。
角質層内のバリア機能が低下すると、お肌はすぐに乾燥、肌荒れを引き起こしてしまいます。
この3つの要素のうちの
「天然保湿因子(NMF)」は水分保持の役割をしますが、こちらは、タンパク質を構成するアミノ酸で約半分占めています。
真皮の中にも皆さんご存知の重要の要素があります。
それは「コラーゲン」。コラーゲンもタンパク質の一種なのでアミノ酸が結合してできています。人の体をつくるタンパク質の約3分の1を占めており、お肌はもちろん、骨、筋肉、髪などほぼ全身に存在します。
コラーゲンの役割は細胞同士をつなぎ合わせたり支えたりして強化しています。また柔軟性の役割もあります。
角質層の下にある真皮層の約70%はコラーゲンによってできています。この真皮層のコラーゲンの働きによってお肌のハリと弾力性を支えているのです。
コラーゲンは体内で合成されており、新陳代謝によって日々消費されています。しかし加齢によってコラーゲンを合成できる量は減少し、40代では20代の半分の量ともいわれていています。
乾燥肌や肌老化を予防、改善するためには、天然保湿因子とコラーゲンのもととなるタンパク質を積極的に摂ることが大切です。
[タンパク質含有量が多い食品類]
・肉類
・魚介類
・卵類
・大豆製品
・乳製品
[コラーゲンを合成するために、必要な栄養素が2つ。タンパク質と一緒に摂ることでコラーゲンの合成、吸収促進してくれます]。
1、「ビタミンC」
コラーゲンの吸収促進をしてくれます。ビタミンCは鉄の吸収率をアップしてくれる働きもある。
パプリカ・ピーマン・ブロッコリー・ゴーヤー・キウイなどに多く含まれています。
2、「鉄」
コラーゲンの合成を助けるはたらきをしています。
鉄には、〈非ヘム鉄〉と〈ヘム鉄〉の2種類があり、ヘム鉄の方が体内への吸収率が高い鉄です。小松菜やホウレン草は非ヘム鉄、牛肉やレバーなどにはヘム鉄が含まれています。