「グラスフェッドのバター。バター、脂質は極悪ではない!?」

「グラスフェッドのバター。バター、脂質は極悪ではない!?」

バターって体に悪いイメージがありましたが、そんな時代も変わってきています。私はお肉も食べますし、チーズもバターも食べます。そんな中でもバターって勝手に体に悪いイメージが昔からありました。おいしいものは体に悪い説を信じていましたが、最近、そこまでバターは極悪ではないことを知りました。

35年前の米国食事ガイドラインでは、低脂肪と低コレステロールの食事を推奨していましたが、2015年に改訂された食事ガイドラインは、食事コレステロールはもはや「懸念の栄養素」ではなくなっています。「全体的な脂肪摂取量を減らす」というものになっているようです。
そんな中、質の良い脂質を勧める専門家もいれば、今でも無脂肪または低脂肪を推進する組織や専門家もいます。

まず最初に脂肪酸を簡単に

 

今回は機能性医学/予防医学の第一人者であるDr.Hyman氏のお話を参考にさせて頂きます。

Dr.Hyman氏によると、
「脂肪酸も品質がとても大切になります。ファーストフードのベーコンチーズバーガーの飽和脂肪は、ココナッツオイルの飽和脂肪とはまったく異なる効果があります。」とのこと。
彼はココナッツオイルやグラスフェッドバターのような健康的な飽和脂肪は好きで摂取し、食生活に役立つとしています。
健康的な飽和脂肪は、実際に脂肪を燃焼させるのに役立ち、脳の働きをより良く、速くし、肌を輝かせ、コレステロールプロファイルを最適化してくれます。

飽和脂肪は、HDL(善玉コレステロール)と全体的なコレステロールの粒子サイズを増加させることによって脂質プロファイル(12時間の絶食後に測定する総コレステロール値、中性脂肪値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値)を改善することができます。コレステロールの粒子のサイズの増加は心臓病を促進しません。
実際、LDL(悪玉コレステロール)自体ではなく、脂質粒子のサイズが小さいことが心臓病の原因であることが知られています。

食事(肉、乳製品や、植物油など)の飽和脂肪は、血液中の飽和脂肪とほとんど相関関係がありません。

血中の高い飽和脂肪が心臓病に関連していることを皆知っています。問題は、どのようにしたら血中の飽和脂肪が高くなるのか?ということです。論理的には「バターを食べること」だと思うかもしれません。しかし、生物学はそれほど単純ではなく、実際は「砂糖と精製された炭水化物を食べること」によるものです。低脂肪、高炭水化物の食事は、心臓病に関連するタイプの血液中の飽和脂肪の合成を引き起こします。

懸念は、肉の飽和脂肪が心臓病を引き起こすことですが、興味深いことに、心臓病を引き起こす飽和脂肪の種類(ステアリン酸とパルミチン酸)は、肉を食べても血中では増加しません。しかし、砂糖と炭水化物を食べると、肝臓はこれら2つの脂肪酸(ステアリン酸とパルミチン酸)を生成します。言い換えれば、肝臓は心臓病を引き起こす砂糖と炭水化物から飽和脂肪を生成します。

適切な種類の肉を支持する研究がどんどん増えています。

Dr Hymanの場合、オーガニックのグラスフェッド(牧草飼育)を選択することを勧めています。
最高品質のお肉です。穀物(グレイン)で飼育された肉や肥育場(飼料を与えて太らせる)の肉の脂肪は、はるかに体に炎症を起こしやすい。

しかし、Dr Hymanはお肉をたくさん摂取することを勧めているわけではありません。

お肉を「調味料」として使用し、少なくとも75%がカラフルで、でんぷん質のない野菜豊富の植物栄養素で、プレートを埋めることを勧めています。植物性食品が食事の大部分を占める事がおすすめと。

一部の専門家が擁護している植物油は健康か?

植物油が飽和脂肪(バターなど)よりも優れているという考えは、総コレステロールとLDLコレステロールを低下させるという信念から来ているため、おそらく心臓病の全体的なリスクを軽減します。

この種のアドバイスに従うということは、「バター、肉、ラード」を、「トウモロコシ、大豆、ヒマワリ、カノーラ、ベニバナ油」などの植物油に交換することを意味します。
これらはすべてオメガ6が豊富で、炎症性の多価不飽和脂肪です

人類の歴史を見ると、昔は牧草で育てられ、有機で、ホルモンや抗生物質は含まれていませんでした。そんな野生の食品をたくさん摂取していました。野生の食品はオメガ3脂肪が非常に豊富であるため、昔は現在よりもはるかに多くのオメガ3脂肪と少ないオメガ6脂肪を摂取していました。
野生の肉や牧草飼育の牛肉には、工業的(大量生産)に飼育されている動物の約7倍のオメガ3脂肪が含まれていますが、工業的のものにはほとんど含まれていません。

精製油を食事に取り入れ、牧草飼育や野生動物から離れることで、オメガ6脂肪の摂取量が増加しました。トウモロコシ、大豆、綿実、カノーラの油は急増しましたが、オメガ3脂肪は劇的に減少しました。その急増で、多くのアメリカ人は必須のオメガ-3脂肪が不足するようになりました。

オメガ6脂肪は、体の炎症経路を促進するだけでなく、組織内の抗炎症性オメガ3脂肪の利用可能性を低下させ、より多くの炎症を引き起こします。

オメガ6脂肪の摂取量が多すぎると、炎症性疾患の可能性が高まり、精神疾患、自殺、殺人につながる可能性があります。実際、研究では、メンタルヘルスと脳の炎症との関連が示されています。

基本的に、私たちはどんな種類の脂肪を食べるべきか?

Dr Hymanによると、
最高の脂肪は、有機コールドプレスされたエクストラバージンオリーブオイルとココナッツオイル、ナッツと種子、オリーブ、野生の脂肪の多い魚、アボカド、牧草でで育てられた肉、少量の草で育てられたバター、そしてギーです。抗炎症の脂肪にをとる事が大切!

調理に関しては、ギー、ココナッツオイル、アボカドオイルは中火以下の調理に最適であり、オリーブオイルは低温調理やドレッシング食品に最適です。

 

 

これは一ドクターの意見でして、これが全てではありませんが、こういった情報もありますので、シェアさせていただきます。
私でも言えることは全てにおいて食べ過ぎはよくなく、適度に摂取することがどんな時も大切かなと思います。

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